糖質を摂りすぎるとAGE(糖化最終生成物)という物質がたまり、内臓をはじめとする体内組織に作用して、多くの病気の原因の「炎症」が起こります。そもそも炎症とは、ひざを机の角にぶつけるとそこが赤くなります。のどに風邪の細菌が入ると腫れて痛くなります。これが「炎症」で体が治癒するための自然な反応です。これらは短期的な炎症で、原因となるものが取り除かれれば治まりますが、原因が取り除かれなかったり、常に原因となるものの攻撃を受けていると慢性炎症となり、長く続くと細胞やその中にある遺伝子を傷つけてしまい、細胞が正しく働くなくなります。けがや風邪などは見たり、感じたりすることで認識できますが、血管障害や腎臓障害の病気や細胞が変化してがんになったり、脳の機能が衰えるアルツハイマー病の場合は目に見えない世界で起こっているので、認識や意識の変化が難しくなります。
今ではスーパーでも買えるココナッツオイルはアルツハイマー病に劇的に効果があるということが実証されています。アブラは脳そのものやセロトニンやドーパミンなど脳の神経伝達物質を作ります。「低脂肪」でアブラそのものを十分に摂っていなかったり、「OMEGA6(リノール酸)」しかとらなかったりすると神経伝達物質そのものが不足するか、質の悪い神経伝達物質しかできなくなります。その結果、脳の機能が落ち、元気がなくなり、疲れたりといった症状が現れ、うつ病やアルツハイマー病になる可能性が高くなります。
しかし、「良いアブラ(OMEGA3)」を摂ることで脳の機能が落ちて元気がなくなり、神経伝達物質が作られなくなる悪循環を食い止めることができるのです。生活の中に「良いアブラ」を摂ることを増やし、「OMEGA6(リノール酸)」を控え習慣化するで改善されます。
■摂るべき良いアブラ
アマニ油、えごま油、ヘンプシードオイル、魚の油(サバ、イワシなど)、チアシード、ココナッツオイル、バター、ギー
■控えるアブラ
植物油※、キャノーラ油、大豆油、なたね油、マーガリン
※市販されているほとんどのクッキー、ケーキ、パン、スナック菓子、ドーナツには植物油とマーガリンは含まれています。
買う前に一度商品の裏の材料一覧を見る習慣をつけると良いです。