健康レベルを上げる

前回のブログでWHOの「健康」の定義と合わせてタレンタのウェルビーイングについてお話ししました。WHOの「健康」の定義のおさらいです。

WHO

健康とは、病気でないとか、弱っていないということではないとあります。
では自分は健康だと思いますか?
日本では、不調が出て病院に行き、血液検査やCTなど必要に応じて検査を受け、その結果が基準値から外れると「病気」と診断され、結果上は異常がなければ「健康」「問題なし」とされます。はたして人は【健康】と【病気】の2つだけでわけていいのでしょうか。健康診断でコレステロールの数値が高いけど、生活には影響なかったり、アレルギー持ちだけど、健康診断の結果は異常なしであったり、健康診断の結果は特に問題ないけど、だるい・眠い・頭痛やなんだか調子が悪いなどの状態では、仕事でもプライベートでもモチベーションは上がらず、踏ん張りができなかったり、咄嗟の判断や瞬発力などが鈍くなり、良いパフォーマンスが出せないかと思います。

病人か病人でないかの区別ではなく、健康にはいくつかのレベルがあります。健康とはより高いレベルの健康に上げていくことがポイントです。

私たちは細胞の集まり
(私たちの身体は化学薬品から細胞を作ることはできない)

ヒトは約60~100兆個の細胞でできています。
細胞が集まり組織ができ、組織ができると器官(臓器)ができ、器官が集まると器官系となり、器官系 消化器系、循環器系、神経系、ホルモン系など11器官の集まると”人間”になります。DNAはその設計図です。この瞬間にも細胞は1000万個が死に、細胞分裂で新たに1000万個生まれています。このプロセスで人間はできていて、止まることなく、死ぬまで続きます。病気はこのプロセスのどこかに問題があって起こり、この悪いプロセスを作り出している根本的なところが変わらない限り、同じような悪いプロセスは続き、さらに健康レベルは悪化していくのです。

ではどうすれば健康レベルはあげられるのでしょうか。先に記載したとおり【私たちは細胞の集まり】です。細胞でエネルギーが生産され、新しい細胞が作られます。ですので、健康レベルを上げるには細胞が適切な働きが行えるよう細胞に正しい栄養素を届けることが重要になります。

細胞に正しい栄養素を適切なタイミング、量、バランスで届けることが大切なベースになります。ただし同じ食べ物でも人によって味・匂いなどが苦手だったり、消化がしずらい、吸収しすぎるなど個人差が必ずあります。アメリカの最新の栄養学である「ホリスティック栄養学」では次のような概念をベースにしており、一つの側面でなくあらゆる方面からアプローチし、部分的・一時的な改善ではなく、その人自身の身体の中からより健康レベルを上げる“力“をつけます。これらの概念に基づく内容をこれからのブログで掲載していきます。

・食の選択(身体に必要な栄養素を摂る)
・栄養素の獲得(身体に入った栄養素を消化・吸収する)
・体質の個人差(同じ食べ物でも身体の中での反応は個人差がある)
・心の状態(物事の捉え方、精神が食に与える影響)

心と体はつながっており、互いに影響を与え合っています。現代の日本人の2人に1人は何らかのアレルギー疾患を持ち、糖尿病・動脈硬化の若年化が進んでいます。お母さんのお腹で生を受けた時から、これまでの月日の間に何を食べ、何を感じ、どう受け取ってきたかの積み重ねで今のあなたがあります。いつもと同じような食事をしていてもその時に何らかのストレスを感じていたり、楽しい会話だったり、急いで食べていたりと状況が異なれば、身体で起こる反応も異なってきます。もし、健康診断で経過観察の項目があったり、何かのアレルギーを持っていたり、原因がわからない不調が続いているならば、それは体から発信されているサインです。これからの人生100年時代には、これらの体からのサインを見逃さず、体質劣化を改善し、病気にならないための予防が必要となります。

健康レベルを上げるための健康対策を始めるのに遅すぎることはありません。コロナのような外からくるウィルス対策も大切ですが、身体の中で起こる不定愁訴や病気を跳ねのける力をつけましょう。


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2020年05月31日 タレンタのウェルビーイング