心を整える
9月に入り、朝晩は幾分風が涼しく感じられる日もあり、暑い毎日でも季節は変わっています。今年の夏は熱中症対策に加えて、コロナ対策でマスクが手放せないシーズンとなってしまいました。
いつもと違う習慣が広がり、慣れない環境が続いていると思います。対面でのコミュニケーションの機会が限られていたり、慣れないオンラインでのやり取りでモヤモヤしたりすることもありますよね。そんな時は自分の感情がどんな感じか確認して、認識すると落ち着きます。
細かいことは考えずに、
今、自分は
『良い感情』
『普通』
『悪い感情』のどこにあるのか確認するだけです。
楽しい・嬉しい時はそれを認識すると自然と笑顔に、そして『良い感情』は良い波動として流れ、周りの人にも影響を与えます。
悪い感情の時にその感情に蓋をするのでもなく、無理に良い感情に持っていこうとせず、ひとまず口角を上げてみましょう。今は、マスクしているので、電車の中でもどこでも人の目を気にせず、口角を上げてみましょう!イライラしていた気持ちや気分の落ち込みがすーっとなくなります。最初は上手くできなくても、感情が動いた時に自分が今、どこにあるのかをチェックし続けることで、客観的に自分を見ることができるようになります。また同じ状況になった時に、「悪い感情になる」と早めに気づくこともできるようになります。
悪い感情、ネガティブな感情でいることに気がつかずに長期間過ごしてしまうと、思考が悪い方向に働くようになってしまいます。常にストレス状態が続くと、交感神経が強くなり、幸せホルモンのセロトニンの分泌が鈍くなったり、イライラが続いているとほんの少しの事で沸点に到達して怒りまくってしまう、さらにはそれを自分では止めることができなくなってしまうところまでいってしまうかもしれません。もし機嫌が悪い人がいる、騒がしいなど周りの状況が自分に悪い感情をもたらせるのならば、一旦その場から離れることも有効です。
人間関係が上手くいかず悩んだり、思い通りに/期待通りに物事ができなくて悩んだりした時、よく『それぐらい我慢しなさい』と言われてきました。我慢することも時には必要です。しかし【それぐらい】の感じ方は人それぞれです。相談を受けた方には大したことと感じなくても、本人にとっては大きな負担となっていることもあります。それが長期間にわたり、自己を抑えていたりするとストレスになります。現代では【ストレスは万病の元】です。人と違う行動をすることを恐れずにストレスの元から少し距離を置くことで、自分の心を平常心にすることに気を持っていきましょう。自分の感情は自分でしかわかりません。他の人とはその人の感覚ですので、自分と全く同じ状態になることはありません。また人と自分は違うということを認識するだけで、感情の振れ幅は小さくなります。
これからは自分の体・心の状態を観察して、自ら整える知識と力が必要であると感じています。大きな事態になる前に、重篤な症状が出る前に方向転換し、これまでの習慣、環境を変え予防することが大切です。