【セミナーレポート】2.人材獲得セッション「分散時代に必要な人材マネジメントの新たなる潮流」

<2.人材獲得セッション>採用活動は「リクルーティング」から「タレントアクイジション」へ(11:00-12:00)

いよいよ、ここからセミナーは各論へ進みます。
最初に取り上げられるテーマは「人材獲得」。スピーカーは、アドビ株式会社 人事部 シニアマネージャー 杉本 隆一郎 氏です。
セッションタイトルは『経営に貢献する採用組織のあり方 〜リクルーティングからタレントアクイジションの時代へ〜』。「人材の質にこだわった採用活動ができていますか?」(杉本氏)。採用活動のあり方は従来の「リクルーティング」から「タレントアクイジション」へと変遷を遂げました。

リクルーティングの基本は「応募意志がある人材の中から会社側が採用者を選ぶこと」にあります。一方、タレントアクイジションは、企業がより積極的に「欲しい人材が存在していると思われる場所に情報発信し(=広報活動)、自社を売り込み(=スカウト)、採用すべき人材を獲得する」ことを意味します。

少子化や業界の横断といった市場の変化が進む中で、企業は求職者から選ばれる立場であるという自覚が求められます。では、具体的にどのように広報活動やスカウトを行えばいいのでしょうか。また、タレント・アクイジション・リーダーとして採用に携わる人事の役割は何でしょうか。

トレンドへのキャッチアップ、自社の客観的な強み・弱みの把握、現場社員・経営陣の巻き込みなど、タレントアクイジションで求められる役割は従来の「採用担当」とは大きく異なります。実践することで「本当の意味で自社の成長につながる採用戦略を立案できると思います」と、杉本氏は語りました。

「HireVue AIアセスメント」がタレントアクイジションを実現する

「HireVue AIアセスメント」は、タレントアクイジション実現のための活用できる採用DXソリューションです。タレンタ株式会社 カスタマーサクセスマネジャー 東畑 千波により、「タレントアクイジション時代における人とAIとのベストな役割分担」に貢献する同ソリューションの説明が行われました。

2016年よりタレンタが日本展開を進めるHireVueによる「録画面接(オンデマンド面接)」。売上1兆円以上の超大手企業を含む30社以上、累計4万件以上の導入実績より見えてきたのが「AIと人では面接において見ている範囲が異なる」「人は話の内容よりも表情や話し方に評価を左右されがち」といった知見です。

HireVue AIアセスメントは採用面接における面接官ごとのバイアスを排除し、また人間では見抜きづらいポイントを分析することで隠れ優秀層のピックアップを助けます。

その質問項目は「コミュニケーション」「誠実性」「ストレス耐性」「チーム志向」「状況適応力」「学習意欲」「達成意欲と主体性」の7つのコンピテンシーに対応しており、またグローバルな産業心理学の研究成果に基づいてモデル構築がなされています。

出力内容は①絶対評価(コンピテンシー毎の5段階)②相対評価(総合評価結果を100分率で表示)③フィードバックレポート(オプション)の3パターン用意されています。そのメリットとして挙げられるのは「隠れ優秀層のピックアップ」「見極め工数の削減と惹きつけの強化」「人的バイアスの低減」など。

人とAIの評価を比較する中で人とAIでは、面接の評価において見ている範囲が異なることが明らかになってきました。AIは話し方や話の内容、行動特性(コンピテンシー)にフォーカスするのに対し、人は表情や性格特性、動機・価値観、知識・スキルなどにも注目していたのです。

AIが得意な領域はAIに任せて自動化・高度化することで、人はより人にしかできない領域の評価に専念できるようになるはずです。AIアセスメントは新卒の面接評価だけでなく、キャリア採用や面接官の目線合わせにおいても効果を発揮します。
データサイエンス、ピープルサイエンスを活用し、AIとヒトの共同作業を通じて、タレントアクイジションの実現に取り組みましょう。

午前パートの最後に、HireVueアセスメント部門のトップを務めるチーフI/Oエコロジストのネイサン・モンドラゴン氏からのメッセージが放送されました。「HireVueのミッションは、採用担当者がより早く、公平によい人材に出会い関係を築くと同時に、候補者にもよい体験を提供することです」とネイサン氏。

なんと、2004年に創業したHireVueの黎明期はPCにカメラが搭載されていなかったため、候補者にウェブカメラを郵送してWeb面接を受験してもらっていたといいます。AI面接アセスメントが開発されたのは7年前のこと。「採用担当者にとって、自社と募集職種に適切な候補者を見つける助けとなった」とネイサン氏は話します。
現在HireVueは世界で約800社に活用され、年間500万回のWeb面接と200万回のAIアセスメントが実施されているとのこと。サイエンスと産業心理学、そしてAIツールをかけあわせることで候補者のコンピテンシーや入社後のパフォーマンス、カルチャーフィットなどを測る新たな手段が確立されました。
「ここ数年は、タレンタのコンサルタントチームがHireVueの心理学者チームと共同作業を行い、日本語AIアセスメントを開発してお客様に提供しています」(ネイサン氏)。HireVueとタレンタは「テクノロジーの力でHappyを提供する」という哲学を一にしていることが確認され、「一緒に、会社の成長を実現させましょう」というメッセージで、人材獲得セッションは締めくくられました。

文:宮田文机

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