Work Delight Picks vol.8

work Delight Picks

暦では秋を迎えていますが、厳しい暑さが続いています。お盆の時期には、休暇をとってゆっくり過ごされた方も多いのではないでしょうか。コロナの自粛疲れや気候のゆらぎもあり、休暇こそはリフレッシュしたいですよね。
タレンタ社では、心身共に軽やかになる休日の過ごし方や頭をすっきり保ちながら仕事を進める方法など、チーム内で日々いろいろなTipsがシェアされています。その中で実践できそうなものを取っていくことも、自分とチームを高める仕事術になっています!-Work Delight Picks編集室より-

ー目次ーーーーーーーーーーーーーーー
HR最前線
7/28 1dayセミナー開催速報 『分散時代に必要な人材マネジメントの新たなる潮流』
Work Happy!”を実現する最新ウェルネス情報
ヘルスリテラシーって何?~人生100年時代を生き抜くために必要な新しいスキル~
今月のPick Book!

360度の視点で仕事を考える 働き方の哲学(ディスカヴァー・トゥエンティワン)村山昇 (著)
50項「内発的動機・外発的動機」
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HR最前線

1dayセミナー開催速報 『分散時代に必要な人材マネジメントの新たなる潮流』
2022年7月28日(木)、タレンタ株式会社は分散時代に必要な人材マネジメントの新たなる潮流』と題し、「人材獲得」「人材開発」「働き方改革」の3分野にまつわるセミナーを開催いたしました。参加者約150名、合計6時間、10名のスピーカーによる白熱したセッションが繰り広げられました。

DXやコロナ禍に象徴される大きな時代のうねりが、人事にも訪れています。ローカル化、リモートワーク、ダイバーシティ、個別人事管理……。現代の変化を象徴するこれらの動きを統括するキーワード、それは──「分散」です。そんな時代のうねりと共に私たちがどう歩むのか考える1日でした

今回はオープニングを務めたHRエグゼクティブコンソーシアム 代表 楠田 祐氏のセッション内容を一部抜粋してご紹介します。楠田氏のセッションでは、「人的資本経営時代に期待される人事」と題し、そもそも人的資源とは何だったのか、人事に求められる「学ぶカルチャーづくり」や「対話によるフィードバック」について熱弁が振るわれました。

数学、物理、科学、ビッグデータなど昨今理系的知見に注目が集まる風潮が高まる中、楠田氏は人事に求められる知見に「ハビトゥス」「センスメイキング」を掲げます。例えば、戦時、大海を渡るにあたって、自分がいる場所を知るためにあなたは何を用いるでしょうか? 楠田氏の答えは、「GPS」ではありません。敵に現在地を知られないためには古来より続く人類の知恵──「北極星」が役に立つのですと。

とはいえ、テクノロジーの活用は否定されるべきものではなく、1980年代からインターネットを活用してきたと同氏は話します。セッション後半では「人材マネジメントとテクノロジーは結局舶来品がグローバルスタンダードになる」5つの理由が語られ、日本の人事が人事先進国に追いつき追い越すための知見として、一気通貫したテーマを持つ本日のセミナーをすべて受けることの意義が説かれました。

”Work Happy!”を実現する最新ウェルネス情報

ヘルスリテラシーって何?~人生100年時代を生き抜くために必要な新しいスキル~
最近は人事系のカンファレンスにもセッションが見られるヘルスリテラシーという言葉ですが、ご存じでしょうか。ヘルスリテラシーとは「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」のことです。自分の身体について考え、日常生活でのヘルスケアや疾病予防の意思決定、生涯を通じて生活の質の維持・向上のために、沢山の健康情報の中から適切な情報を見極めて使いこなすことです。人間の身体・心も車のように日々メンテナンスが必要で、自分の身体のことを医者任せや放置しないことの必要性がわかってきています。

■ヘルスリテラシー
・健康や医療に関する正しい情報を収集する能力
・収集した情報を理解して、健康維持のために日常生活で活用する能力
・病気になった時に、治療方針など自分の考えを持ち、意思決定する能力

2022年版健康寿命世界ランキングで男女別でも日本が1位で(男性72.6歳、女性75.5歳)である一方、日本人のヘルスリテラシーは欧州やアジア諸国に比べて極めて低いという調査(*)結果が出ています。健康寿命が世界1位なのだから問題ないと思ってしまいますが、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2035年頃の高齢者は日本の人口の約33%になり、生産人口率が下がり続ける一方、高齢化率は上がり続けます。慢性疾患や一定の不調を抱えながら生活する時間が長くなる高齢社会に求められる健康への考え方や制度は変化します。(*)ヨーロッパヘルスリテラシー質問用紙(European Health Literacy Survey Questionnaire:HLSEU-Q47)

厚生労働省が発表している保険医療2035提言書にあるように、『疾病の治癒と生命維持を主目的とする「キュア中心」の時代から、慢性疾患や一定の支障を抱えても生活の質を維持・向上させ、身体的のみならず精神的・社会的な意味も含めた健康を保つことを目指す「ケア中心」の時代への転換』を図ることを掲げています。

ケア中心となるには、まさしく日々のセルフケア・セルフメンテナンスがポイントとなります。自分に必要な情報を見つけ、見極め、何をするかという情報収集・判断・実行力の能力が必要となってくるのです。今までのような医者任せ・薬に頼る・流行りのダイエット/健康法に惑わされるのではなく、1人1人の意思や考え方を反映し、何を選択するのか患者の病気や薬の知識や考え方が求められ(「患者力」とも言われます)、また病気にならないためのヘルスケアの知識がその後の健康寿命に反映されることになるでしょう。また、重要となるポイントは、自分の人生(健康)は自分で決めることです。1つの疾病の治療法も1つではないと思います。一般的な治療が必ずしも自分の考えや体質に合うとは限りません。どれもメリット・デメリットがあり、その治療をすることによる効果と治療後の生活への影響などきちんと確認し、様々なケースを調べ、自分の状況を受け入れ、今できる最善の方法を自分で選択していくことで、この先の人生が変わっていきます。生命、生活の質の向上のために、正しい健康情報に基づく意思で自身の健康を決める力をつけることが今後必要なスキルとなっていきます。治療後に「こんなはずじゃなかった。」と後悔することのないように…そして、より自分らしく生きる選択ができるように日頃から以下のポイントを自分に問い、意識しましょう。

「自分の人生(健康)は自分で決める」ためのポイント
1.今後、どのような生活を送りたいかを自分に問う
2.人生においての優先順位(仕事・家族・趣味・住む場所・お金etc)
3.病気にならない身体作り(ストレスケア・食生活・運動etc)

今月のPick Book!

村山昇 (著)
働き方の哲学
50項より「内発的動機・外発的動機」
(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

今回は、「村山昇 360度の視点で仕事を考える 働き方の哲学(ディスカヴァー・トゥエンティワン)」より、50項より「内発的動機・外発的動機」についてご紹介したいと思います。

内からの意欲は持続的、外からの意欲は単発的
内発的動機=自分の内側から起こる意欲、またはその意欲を起こす要因
外発的動機=自分の外側から誘い出せれる意欲、またはその意欲を起こす要因

例えば、仕事に対し「一つ一つが勉強になるので楽しい」「技術が磨けることがおもしろい」というのは、内発的動機が刺激されている状態です。自分の内側にある興味や好奇心に自然と火がついてやる気が生じています。起点は内にあります。

他方、外発的動機は機転が自分の外にあります。「この仕事をやればよい収入が得られる」「この仕事をやらないと上司から叱られる」「この仕事は人からカッコよくみられるのでやってみよう」といった具合です。自分の外側にあるもの(金銭的報酬とか権威者の圧力、世間の評判など)が意欲を誘い出しています。

一般的に、内発的動機は持続的で意志的です。それに対し、外発的動機は単発的で反応的になります。成果主義は、ある種、賞罰(アメとムチ)により競争制度で、外発的な動機刺激をベースにするものです。

私たちはそうした外発的動機づけに反応するのみで長いキャリアの道のりを進んでいくには限界が出てきます。人間は刺激疲れ、競争疲れしてしまうからです。

中長期にわたってその仕事をまっとうし、納得のいくキャリア送っていくためには、やはり、仕事そのものの中に面白さを見いだしていかねばなりません。

<押さえるツボ>
・人は仕事そのものに面白さを見いだすと、やる気が自分の内からわいてくる。
・その仕事に必ずしも興味がない場合でも、外からの刺激によってやる気にさせられることがある。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。