メールマガジン「Work Delight Picks」は4年目を迎えました。引き続き本年も皆様の仕事(Work)における喜びや楽しみ(Delightをサポートする最新情報を厳選(Picksして提供してまいります。本年より構成のマイナーチェンジをし、新たに偉人や経営者などの格言・名言コーナーを設けます。またウェルネスとPick bookを隔月で記載いたします。それでは本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。-Work Delight Picks編集室より-

-目次ーーーーーーーーーーー
・HR最前線
360度フィードバック他社交流会より
・今月のPick Book!
新しい年の初めに心と体のメンテナンス3選
Moment of Delight
仕事や人生で大切にしたい一言

HR最前線

360度フィードバック他社交流会より

新年を迎え、組織の成長とパフォーマンス向上に向けて「フィードバック文化」の重要性が改めて注目されています。タレンタでは、去る12月にご担当者様にお集まりいただき、「360度フィードバック他社交流会」を開催いたしました。そこで共有された課題や効果的な取り組みについて、ご紹介いたします。

360度フィードバック運用の成功ポイント
各社では360度フィードバックを単なる評価ツールとしてではなく、リーダー育成やピープルマネジメントの強化、従業員の成長促進を目的として活用しています。

運用がうまく回っている企業様には、以下のような特徴があるようです。

  • トップの積極的関与:社長や役員が導入を進め、自らが積極的にフィードバックを受けている。それこそがフィードバック文化の醸成や社員への制度運用の納得感へ繋がる

  • トレーニングやサポート効果的なフィードバック方法や結果の活用についてのトレーニングやサポートを事務局(人事)が積極的に実施

  • 心理的安全性の確保:匿名であることは大前提であり、その上でフィードバックの送り手と受け手の双方が安心して意見を伝え、受け取れる環境作り

360度フィードバックの課題
同時に多くの皆様が運用の中で課題を感じておられます。それらの課題はまさに成功ポイントの裏返しと言えるかもしれません。

  • 不適切な評価やコメントへの対応:運用負荷もかかるがコメントチェックプロセスが必要。回答者リテラシの向上も求められている

  • 匿名性の確保とデータの活用の共存:匿名性の担保は必須。その上でミクロな回答データについて対象者本人以外がどのように活用することができるかという課題

  • サーベイ実施後の施策:結果を活用しての改善PDCA、(特にCAプロセス)が回しきれない

360度フィードバックのデータ分析への期待
当日は参加者によるディスカッションの前に、第1部としてLINEヤフー株式会社 ピープルアナリティクスラボチーム リーダー 山内 智氏から、「360度フィードバックのデータ分析」について講演をいただきました。360度フィードバック結果からバイアスを除去しようという、まさに各社の課題に沿った内容の講演で、皆様非常に興味深く聞いておられました。実際に、「アルゴリズムでバイアスを除去すると高い等級の人は高い評価点を取っていた」という結果が出ていることに驚かされ、フィードバックデータの分析への大きな期待を抱かせる内容でした。さらに技術を進め、フィードバック運用改善やスコアの改善への貢献を目指しているということです。

回答結果のデータ分析手法も様々に開発されているようです。それを新たな武器とすることで、360度フィードバックの可能性が大きく広がるように感じている2025年の年初めです。

今月のPick Book!

新しい年の初めに心と体のメンテナンス3選
過去にご紹介した本の中から心と体のメンテナンスに役立つ本を3冊厳選しました。

イギリスの心理学者・臨床心理士である著者が、科学的知識や知恵と実践的なテクニックを、セラピーに来るクライアントに広く提供し、変化をもたらした「メンタル版の家庭の医学」と評されている本です。自分の状況や必要にあった項から読むことができ、実践的で取り掛かりやすくなっている本です。

「それでも食べて生きてゆく 東京の台所」 大平 一枝著(毎日新聞ウェブマガジン)

人々を訪ね、様々な台所を撮影し、そこに滲む、ひそやかな人生の物語をつづったノンフィクションです。
「こんなに悲しくても料理だけはやると落ち着くんだよね。作ったら食べなきゃだし、ちゃんとお腹がすく」

人類5000年史から現代を読み抜く10の視点とは。先人に学べ、そして歴史を自分の武器とせよ。人生には、何が起こるかわかりません。人間万事塞翁が馬、楽あれば苦ありです。人生の出来事に一喜一憂するのではなく、長いスパンで物事を考え、たくましく生きて抜いてほしいと思います。そのためには、目前の現実にばかり心を奪われることなく、自分のアンテナを高く広く張り巡らして勉強してほしい。そして、今日まで流れ続け、明日へと流れて行く大河のような人間の歴史とそこに語られてきたさまざまな人々の物語や悲喜劇を知ってほしいと思います。(本文より)

Moment of Delight

仕事や人生で大切にしたい一言

「できないと決めているのは誰かというと自分自身なんです。
 人は決めませんから。」
 髙田 明(ジャパネットたかた創業者)

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

vol.37 2025/01/20発行

【発行元】タレンタ株式会社  Work Delight Picks編集室