最新テクノロジーを日本へ─タレンタの挑戦

 タレンタは、人事領域を中心に、海外の最先端テクノロジーを日本企業へ導入し、その活用を支援しています。現在、特に注目しているのが「生成AI」の活用です。
 近年、生成AIは飛躍的に進化し、人事分野においても導入が進んでいます。昨年、ラスベガスで開催された世界最大級のHRテクノロジーイベント「HR Tech Conference & Expo」では、生成AIを活用した多くのソリューションが紹介されました。例えば、AIが自動で候補者とやり取りし、面接官のスケジュール調整を含めて採用面接のスケジューリングを自動化する機能や、社内チャットツールのデータを分析し、従業員のスキル情報をリアルタイムで更新する機能などがあります。
 日本の人事領域における生成AIの活用はまだ発展途上ですが、企業内に蓄積された膨大な非構造化データ(例:メールやメッセージのやり取りなど)を整理・構造化することで、これまで活用しきれなかった情報の有効活用が期待されています。

 弊社においても、生成AIを活用したソリューションの開発を積極的に進めています。

1. (ご参考)AI技術の発展

人材採用・開発における生成AIを活用したソリューション

 タレンタが提供する録画面接プラットフォーム「HireVue」では、AIによる社会人基礎力の自動評価機能を通じ、多くの企業の採用選考プロセスの効率化・高度化を支援してきました。さらに、既存機能を補強するため、候補者の回答内容を要約するサマリーレポートを自動生成する独自のソリューションを開発しました。これにより、面接官への情報共有が円滑になり、選考の精度向上が期待できます。
 また、今後は候補者の志望度分析や、後続面接における評価予測機能の開発を進め、より精度の高い採用プロセスの実現を目指しています。

2. HireVueのサマリーレポートの概要

 人材開発の分野では、多面評価プラットフォーム「Blue」を活用し、企業のニーズに応じたサーベイ設問の設定や、被評価者向けのレポートを提供してきました。さらに、生成AIを活用し、被評価者ごとにカスタマイズされたフィードバックレポートを自動生成・配信する新たなソリューションを開発しました。具体的には、被評価者への回答データやコメントをAIが整理・分析し、強み・弱みの特定や今後のアクションプランを提示するフィードバックを提供します。今後は、機能の精度向上に努めるとともに、各社の人事課題やエンゲージメントサーベイなどのデータを統合したレポート機能の開発を進め、意識・行動変容の促進を支援していきます。

3. Blueのフィードバックレポートの概要

さらに、人材評価や組織開発の分野においても、Slackなどのコミュニケーションツールのデータを活用し、業務内容の自動集計による1on1や人事評価面談の支援ツールの開発を進めています。また、AIを活用し、組織全体のコミュニケーションを最適化する新たなソリューションの提供にも取り組んでいます

人とAIが共に創る未来

 生成AIの導入は単なる技術革新ではなく、「人と人との関わりを深め、業務の質を向上させる」ことを目的としています。企業が「求める人材像」や「目指す組織のあり方」を明確にし、適切なソリューションを活用することで、優秀な人材との出会いや社内コミュニケーションの活性化が期待できます。

 タレンタは今後も、生成AIを活用した機能開発を推進し、企業の成長を支援するとともに、人とAIが共に創る未来を実現していきます。

なお、今回ご紹介した内容については、弊社がスポンサーを務めるインターネットラジオ番組「楠田祐の人事セントラルステーション」の2025年3月15日公開回「生成AIを活用したタレンタの取り組みと今後の展望」でもご紹介しています。ぜひお聴きください。