HireVue

AI活用が「ダイバーシティ採用」を実現するワケ

ーユニ・チャームらしさをそのままに、バイアスを排除し、 公平な選考が実現し生まれた「多様性」ー

不織布・吸収体の加工・成形分野で高い技術を誇り、世界80カ国以上でウェルネスケア、ペットケア、フェミニンケア、ベビーケア、Kireiケアの事業を展開しているユニ・チャーム株式会社。「共生社会の実現」をミッションに、高い倫理感を持って社会に新たな価値を創造できる人材を求めるグローバル企業です。
AIアセスメント導入前の課題や導入後に得られたメリット、導入のハードルを超えるために工夫したことなど、実際に活用した人事のリアルな声をグローバル人事総務本部 人事部 キャリア形成支援グループ MG代行 佐々木様に伺いました。その一部を公開させていただきます。

より具体的な内容のインタビュー全容はページ後方からダウンロードいただけます。

<インタビュー内容抜粋>

HireVue AI アセスメント導入の決め手は「学生にとって公平な面接を行いたい」という思い

──貴社では2018年からHireVueを導入していただいており、2021年冬のインターンシップの選考からHireVue AI アセスメントを導入いただいています。AIアセスメントのご活用は大手メディアに取り上げられるなど注目を集めましたが、その際の採用の課題は何だったのでしょうか。

佐々木様:2018年当初、学生がいつでもどこでも選考に参加できるHireVueの録画面接に意義を感じ、導入に踏み切ったという経緯があります。学生の方々の本業は学業ですので、できるだけ採用や選考がその妨げにならないようにしたいと考えていました。

一方、その課題として、人間が無意識に陥りがちなバイアスを排除したい、より学生視点で、公平に見たいという思いがありました。優秀な方を人間の好みや偏りによって取り逃すリスクを最大限排除したかったのです。AIの評価を取り入れることで学生にとって公平な選考を行いたいと考えたのがAIアセスメント導入の第一のきっかけです。

もちろん私たち採用担当も可能な限り「どういうところを見極めるのか」について検討し、事前共有は行ったうえで録画面接の視聴に挑むのですが、やはりどうしても個人ごとにバイアスがかかってしまっていたように思います。そのため、学生の方々にとって、より公平な選考を実施する必要性を感じていました。

AIアセスメントの導入により、公平な選考が実現し生まれた「多様性」

──なるほど。そこが一番のHireVue AIアセスメント導入の期待だったんですね。導入にあたって何かハードルはありましたか。
佐々木様:一番気になったのは、AIに評価される」ということに対する学生の方々の心証です。やっぱり今までと違うことに抵抗感を感じられる方はいらっしゃるかなと。そのため、我々もAIに頼り切るわけではなく、人間の評価とハイブリッドで実施しているというメッセージはしっかりと伝えられるよう意識しました。

──HireVue AIアセスメントの具体的な運用方法について教えてください。
佐々木様:インターンシップではエントリーシート及び適性検査選考合格者に、AIアセスメントによる面接をご案内していました。AIアセスメントのスコア上位の方は合格とし、ほかの方々は全員人事が録画面接を確認し、選考を行います。今までの人間による評価に加え、AI指標を加味する形としました。

──HireVueの導入で得られた一番の効果は何でしょうか。
佐々木様:一番の効果は、無意識に陥りがちなバイアスを最大限排除できたことです。
私たちのバイアスが排除されたことで、以前のやり方ではもしかしたら見落としていたかもしれない優秀な人材が獲得できた実感があります。例えば、出身校についてもこれまで以上に多様性が生まれました。

以前から私たちは学歴で選抜してきたわけではないのですが、これまでの適性検査などではどうしても優秀な学生が評価されやすい傾向があったように思います。HireVue AIアセスメントでは、本当に全国津々浦々のさまざまな大学の優秀な学生が公平に評価されますね。あらゆるバイアスが排除されることで、より内定者の多様性が確保できるようになりました。

実際私たちの目から見ても、AIが高い評価をつけた人材はコミュニケーションの論理性ですとか、組み立て方がやっぱりすごく優秀だなと感じることが多かったです。

──バイアスが排除され多様性が確保されたのですね。他はいかがでしょうか。
佐々木様:はい。もちろん選考においても、自動合格で時間ができた分、録画面接の評価により丁寧に取り組み、AIスコア上では評価されにくい優秀な学生をすくいあげることにもつながった実感があります。具体的には、カルチャーマッチや熱意の部分ですね。私たちの感じているユニ・チャームらしさや、粘り強く仕事に取り組むタフさ、エネルギッシュさなどは人間が評価できる部分なのかなと。

加えて、AIアセスメントの結果を共有することで、「どういう評価を得た人材か」が事前に把握できるので、採用部門以外の社員も選考に関わりやすくなったと思います。私たちには「より学生の本音を知りたい」という思いがあるので、新卒採用に関わる人材を以前よりも増やし、多様な視点を取り入れました。HireVue AIアセスメントの導入はその取り組みを加速させましたね。

──生産性についても課題感を持っておられたと伺いました。こちらはいかがでしょうか。
佐々木様:AIによる選考を導入し、最初の評価を代行させることで、学生と相互理解を深めるためのコミュニケーションの時間をより多く持てるようになりました。

フォローでは学生の観点に寄り添ったコミュニケーションの時間を確保するということを重視していて、結果として、学生の方々にとってよりよい面談の時間を作れたと実感しています。

面接後のフォロー以外にも、インターンシップの設計にあてる時間も拡充することができました。

学生の機会の扉を開き、採用部門から人事を盛り上げたい

──ユニ・チャーム様の今後の採用活動における展望について教えてください。
佐々木様:AI と人とのハイブリッドの選考をうまく実装することで、学生にとって機会の扉が開かれるようにしたいと考えております。まずは地理的なハンディキャップをなくして、全国、将来的には全世界にいるユニ・チャームの成長を牽引してくれる人材に出会える機会をつくれればと。

──これからのHireVue AIアセスメントに求める点はございますか。
佐々木様:能力や学習意欲だけでなく志望度についても見極められるとうれしいですね。そこは我々が見極めることが求められるポイントだと認識していますが、精度が高まることで可能となればHire Vue AIアセスメントにも期待したいところです。

また、よりユニ・チャームにカスタマイズしたアセスメントを取り入れて精度を高めていきたいですね。新しくコンピテンシーが追加されるというお話を伺っているので、特にユニ・チャームが見極めるべきポイントに関しては追加していきたいと思っています。

──今後もデータを蓄積し、志望度の見極めや貴社にあったカスタマイズもご提案ができるかと思います。では最後に、全国の採用担当者の皆様にメッセージをお願いいたします。
佐々木様:新型コロナウイルスの影響で録画面接という面接方法はかなり普及してきており、またDXの推進も世の中のトレンドになっています。HR部門でもこうした時流を取り入れることによって価値を創出していくことが求められていると思います。

AIアセスメントなどのHRテックを採用ツールの一つで終わらせることなく、戦略人事の領域まで拡大させて採用担当からさまざまな人事部門を盛り上げていきたいというのが今の私の展望です。

みなさんもぜひ、一緒に人事部門を盛り上げていきましょう!

──ぜひ私たちタレンタ株式会社も採用活動から人事部門を盛り上げることを、広くご支援させていただければと思います。貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

その他の効果やより具体的な利用方法については下記よりダウンロード、または佐々木様ご出演のインターネットラジオ(外部リンク)から確認いただけます。

データサイエンス×ピープルサイエンス(心理学)の力で公平・透明・スピーディーな採用選考を実現
「HireVue AIアセスメント」