今回は、キャリア自律につながる主体的な目標設定のためのヒントを3つご紹介します。
① 内発的動機に紐づける
内発的動機とは、外部の要因に影響を受けず、純粋に「したいからする」というような動機のことで、モチベーションや価値観のことをいいます。内発的動機からの行動はその人の内側から促されるため、高いパフォーマンスを持続的に生み出すことができると言われています。「働くうえで大切にしているものは何か」「どのような自分の状態や仕事の時にやりがいを感じるか」等を振り返り、そこに結びつけた目標を設定してみるのはいかがでしょうか。
② 具体的で困難な目標を設定する
ストレッチ目標とも呼ばれ、目標には「困難さ」「明確さ」の両方が大切です。具体的な例として「30分で2問」といった簡単な目標や「最善をつくそう」といった曖昧な目標よりも、「30分で10問」という目標の方が業績を高めると言われています。達成に関わらず、その目標を設定したことで視座が上がること、努力をすることで業績が高まることが重要なポイントです。
③ 自分の成功体験・強みを活かす
今までの成功体験や自身の強みを振り返り、その次のレベルの目標を設定することも主体的な目標設定につながります。自身の成功体験は自己効力感に影響を最も及ぼすと言われ、アクションにつながります。更に、自己効力感は自身だけでなくチーム全体に影響し、「自分はこのチームに貢献でき、そしてチームはうまくいく」という認識が貢献可能性となり、その貢献可能性は集団の効力感を高めるとされています。