"Work Happy!" World with Leading Edge HR Tech Solutions.
さわやかな秋風が心地いい10月。今年も内定式が終わり、
-目次ーーーーーーーーーーー
・HR最前線
HR Tech Conference & Expo2024レポート
・”Work Happy!”を実現する最新ウェルネス情報
ホリスティックに生きる②~波動が健康に与える影響~
・今月のPick Book!
書記バートルビー/漂流船 メルヴィル/著 牧野有通/訳(光文社)
HR Tech Conference & Expo2024レポート
2024年も、世界最大級のHRテックイベントである「
今年のイベントで取り上げられた主要なトレンドの一つは、生成A
その中でも「採用領域」は最もAI利用が発展しており、
二つ目のトレンドは、「スキルテック」
このようなシステムを効果的に運用するためには、
それぞれのトピックの具体例など、
ホリスティックに生きる②~波動が健康に与える影響~
前回のWork Delight Picksでは、「ホリスティックに生きる」とは何か、
この「振動」
■波動とは?
波動とは、簡単に言うと「振動」のことです。私たちの体は、
■波動が健康に与える影響
振動が作り出すエネルギーの波が「波動」であり、私たちの体は、
意識とのつながり: 波動は、私たちの意識とも深く結びついています。思考や感情は、
■波動と健康の関係
様々な研究で、私たちの健康状態は、
共振現象: 周囲の環境や人との交流によって、私たちの波動は変化します。
周波数の重要性: 異なる物質やエネルギーは、
波動の調整: ヨガ、瞑想、アロマセラピーなどの様々な方法で、
私たちの体は、常に振動し、エネルギーが流れていて、
次回のメールマガジンでは、波動を調整し、
書記バートルビー/漂流船
メルヴィル/著 牧野有通/訳(光文社)
毎年この時期になると、ノーベル賞の話題がメディアを賑わせます。特に、今年の文学賞については、韓国のハンガン氏がアジア人女性として初めて受賞したことが話題になりました。ただ、自分はひねくれているのか、受賞しなかった作家のほうが気になったりもします。作家をはじめとする芸術家のなかには、作品のあまりの先進性や、人間関係も含めた政治的問題などの様々な理由から、生前には全く評価されなかった方も多い印象があります。
今回紹介する『書記バートルビー』の著者ハーマンメルヴィルも生前は全く評価されず、死後30年経って再評価が進み、今ではアメリカ文学史を代表する作家とまで見なされています。(余談ですが、有名コーヒーチェーン「スターバックス」は彼の作品の登場人物の名前からつけられています。)
メルヴィルの場合、生前の評価の低さは、その作風の難解さにあったかもしれません。そしてそれは『書記バートルビー』も例外ではありません。『書記バートルビー』は、19世紀のニューヨーク・ウォール街にある法律事務所を舞台にした物語です。物語の語り手である弁護士が、事務所の業務を手伝うために新しい書記として雇った男、バートルビーについて描かれています。当初、バートルビーは非常に勤勉で正確な仕事ぶりを見せますが、ある日突然、「しないほうがいいのですが(I would prefer not to)」という言葉で、仕事の指示を拒否し始めます。この奇妙な態度は徐々に広がり、バートルビーはついにはほとんどの仕事を拒否するようになり、ただ事務所に座り続けるだけになります。弁護士は彼の行動に困惑し、何度も説得を試みますが、バートルビーは一切の説明をせず、頑なに「しないほうがいいのですが」と繰り返すだけです。バートルビーの態度に対応しきれなくなった弁護士は、最終的に事務所を別の場所に移転しますが、バートルビーは新しい住人たちにも問題を引き起こし、ついに物語はある悲劇的な結末をむかえて幕を閉じます。
この物語が私たちに問いかけるのは、単なる仕事上の出来事ではなく、もっと深いところにある人間の存在そのものに対する問いのように感じます。時には理解が困難な他者に対して、そして何より自分自身に対して、私たちはどれだけ向き合えるのか。本書を読んでいると作品から問われているような気がしてきます。
ノーベル文学賞を受賞しているアイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの言葉に「自分の顔を見るためにガラスの鏡を使い、自分の魂を見るために芸術作品を使う。」(”You use a glass mirror to see your face; you use works of art to see your soul.”)というものがあります。
バートルビーの物語を読んで感じる不可解さや違和感こそが、実は私たち自身の心を映し出しているのかもしれません。この物語から何を感じ取るのか、それは私たち自身が抱える問いや葛藤、そして内なる声に向き合うための、ひとつの鏡と言えるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
vol.34 2024/10/22発行
【発行元】タレンタ株式会社 Work Delight Picks編集室