"Work Happy!" World with Leading Edge HR Tech Solutions.
梅雨入り前から、日本各地で大雨に見舞われ、
早朝の涼しい空気と太陽を浴びると、エネルギーが蓄えられ、
-目次ーーーーーーーーーーー
・HR最前線
HRカンファレンス2024-春- レポート
・”Work Happy!”を実現する最新ウェルネス情報
「今」を意識することは、パフォーマンスを高める
・今月のPick Book!
パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術
アンドリュー・ソーベル 著、ジェロルド・パナス 著、矢沢聖子 翻訳(CCCメディアハウス)
HRカンファレンス2024-春- レポート
今年もHRカンファレンスがオンラインで開催されました。タレンタは「心理学の視点から考える新たなD&I~深層ダイバーシティを踏まえたキャリア支援と組織開発とは~」というテーマで講演いたしました。今回のHR最前線では、その講演内容を簡単にご紹介いたします。
■D&Iは組織に何をもたらすか
D&Iは経営学や心理学の学術的観点から研究され、プラスの作用とマイナスの作用が論じられてきました。特にダイバーシティが持つマイナスの作用は、ダイバーシティによる集団バイアスの発生や、グループ間のコミュニケーション量の低下といった、メンバーの心理的な部分に関わるため、D&I施策においては重視したいポイントです。
また、インクルージョンはShore et al(2011)の定義上、「所属への欲求」「独自性発揮の欲求」の2軸で考えることができます。
組織は、個々人の多様性・違いを受け入れ、
個人は、自分の独自性・多様性を適切に理解し、
組織も個人もこれら2つを理解し、互いにダイバーシティに着目することで、インクルーシブな組織の実現を目指すことが大事といえましょう。
■深層D&Iと自己理解
インクルーシブな組織を実現するには、深層ダイバーシティの理解が重要です。しかし「自分/相手がどんな人か」という深層ダイバーシティは日頃から意識が向きにくい上に、自分で自分を理解するまでには時間がかかり、コツも必要です。
それが実現できるようなご支援として、タレンタではグループコーチングを用いたワークショップやHRテクノロジーを用いたセルフリフレクション(=自己理解を深める活動)を提案しています。更に、タレンタは組織内の深層ダイバーシティの相互理解に留まらず、組織内での具体的な行動と相互の支援が活発になることこそ、深層D&Iの実現だと考えます。
個人のキャリア自律や人材開発のみならず、組織内の相互理解とD&Iを進める施策として、このようなアイデアを検討してみてはいかがでしょうか。
■深層D&Iの真の意義
ここまで深層D&Iを整理してきましたが、企業における深層D&
これら2つを通して、
深層D&Iについて、今回の弊社の講演内容をご紹介しましたが、
(参考)
Shore, L. M., Randel, A. E., Chung, B. G.,Dean M.A., Ehrhart, K.H. & Singh, G.(2011) Inclusion and Diversity in WorkGroups: A Review and Model for Future Research, Journal of Management, Vol. 37,No.4, p.1262-1289.
山口華(2023)
米国の最新ホリスティック栄養学に基づく心と体の健康情報をお伝
「今」を意識することは、パフォーマンスを高める
「今、自分の感情はどのような状態ですか?」
プレゼンの直前でドキドキしている、週末が楽しかった、
”自分に意識的に注意を向けない限り、自分の脳に自分の情報が書き込められない。自分のことはよくわかっているという錯覚から、ほとんどの人は意識的に自分を見ようとしない。
メタ認知の本質的な意義は、自分のことを客観的に、俯瞰的に見ることで、自分自身の脳に自分自身についての情報を書き込み、それによって「自分をもつ」ことなのである。自分の感じ方、考え方、振る舞い方を知れば、自分で感じ、考え、行動する、自律的な脳が育まれるのである。”
BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは(青砥瑞人 著)
「意識的に注意を向ける」ためには
例えば朝、出かける準備をしながら午後のプレゼンを考え、ふと電車の中で、家を出る際に自分が鍵をかけたかどうか思い出せないと不安になることがあります。実際に鍵をかけ忘れることもありますが、大抵は無意識のうちに習慣的に行動しているものです。しかし、その瞬間、意識が別のことに向けられていると、脳はその情報を保存しないことがあります。
「心ここに有らず」という言葉の通り、心が遠くにあると現在のことに集中できません。意識的に目の前のことに集中するためには、「~ながら」作業を避けてみましょう。
まず
・食事しながら、スマホ操作をする/動画をみる/仕事をすることをやめ、食事に意識を向ける。
→食事の盛り付け、香り、食感、味わいに注意を払い、自分の感情や反応を意識します。一口一口を大切に食べることで、満腹感が早く訪れ、過食を防ぐことができます。
・歯を磨きながらスクワットをすることをやめ、
→鏡を見ながら丁寧に歯をブラッシングし、
自分の感情をメタ認知する
ほとんどの人が意識的に自分を見ようとしないことから、
・不安など強い思い
・なんとなくモヤモヤとした漠然な思い
・浮かんでは消える、とりとめのない思い
これらの思いの蓄積は、人生に意外なほどに重要で、
日常生活で、ふとこのような思いに気づいた時に、自分が、今、
メタ認知により物事の捉え方が変わる
自分の「今」を客観視することができると、
「今」を意識することは、
あなたの「今」の感情はどのような状態ですか?
ビジネス本などの単行本から、
パワー・クエスチョン 空気を一変させ、相手を動かす質問の技術
アンドリュー・ソーベル 著
ジェロルド・パナス 著
矢沢聖子 翻訳
(CCCメディアハウス)
今回ご紹介する本は、”質問力”こそがコミュニケーションにおける一番の重要な鍵だと言い当て、実際の効果的な337つの質問のテクニックを紹介しています。良い質問をすれば、
―相手から核心部分を引き出せる
―相手に考えさせ、新たな視点から物事を捉えられ直すきっかけ作りができる
―相手の思い込みを捨てさせ、相手を動かすことができる
という状況を生み出します。年間120億ドルの会社を経営しているCEOへ著者がインタビューした際、取引先を信頼するきっかけになるのは全て「相手の質問力」だと言います。鋭い質問をし、相手に興味を傾けて良く聞くことでコミュニケーションが円滑になるだけではなく、さらに質問を通して相手に気づきを与え、相手を動かすことができるのです。
「パワー・クエスチョン」を使って、皆様がチームメンバーや候補者との対話をより効果的に進め、信頼関係を築くことができることでしょう。是非ご一読頂ければと思います。